ILFJ第13回学術集会及び第1回ハンズオンセミナーご報告
2024年10月5日(土)6日(日)、川崎市立看護大学にて『ILFJ第13回学術集会』および『ILFJ主催 第1回ハンズオンセミナー』が同時開催されました。
1日目は佐藤佳代子先生の大会長講演からスタート。新潟県十日町の自然豊かな環境で育ち、学童期のご病気の経験から感じたことやいのちに対する想いなど、今の佐藤先生の根幹となる貴重なお話を伺い、ドイツ留学と日本でのリンパ浮腫治療の歴史とこれからの展望についてお話しくださいました。
先生の優しいお人柄が溢れた素晴らしいご講演、学会は終始この温かさに包まれて進行いたしました。
今学会、患者さまやご家族の皆さまもサテライト会場にてご参加いただけるというILFJ初の試み。なかなかないチャンスなのでto beの皆さまやクリニックの患者さま、SNSを通してご関心のある皆さまにご参加いただきたくお声掛けいたしました。
お会いできたto beの方とは一緒に企業展示を回ったりして楽しい時間を過ごしました!
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました🙏
2日目はハンズオンセミナー
▪️乳がん術後のセルフケア指導
-腋窩下のつっぱり感やむくみを和らげるために0期からできること-
にて講師を務めさせていただきました。
アシスタントは都立広尾病院理学療法士の金子弥生さん(左)とトヨタ記念病院看護師の小嶋秀子さん(右)。3人でスーツから筋肉Tシャツに着替えて行いました。
冒頭では30年以上前ですが亀田総合病院リハビリテーションセンター入職時、渡辺京子室長(日本のPT1期生)が横須賀海軍基地で学んだ知識のもとすでに乳がん術後のリハビリやリンパ浮腫の治療を行っていたこと、そしてPT1年目で学会発表したのは「乳がん術後上肢リンパ浮腫患者と健常者のリンパ流の違い」私たちも被験者となりリンパシンチ検査を通してリンパ浮腫患者には側副路があることを発表しました。改めて今振り返っても1年目のPTが発表するにはレアなテーマ。そしてその神秘的な世界に今また学びを深めていることに強いご縁を感じます。
ハンズオンセミナー参加者は医師、看護師、理学療法士、あん摩マッサージ指圧師の方々、見学者も含めて24名。他職種の方が興味を持ってくださりとても嬉しかったです。
講義内容は
1、乳がん手術を理解する
2、術後の症状
3、術後の自覚症状
4、セルフケア
術後の写真やICGの検査を提示、tobeとto be亀田の患者さまの症状アンケートから自覚症状と照らして、私たちが関わるべき症状についてご説明、理解を深めていただきました。その上で実技、ご自分でセルフケア前後の胸の広がりや可動域のアップを体験していただき、その都度「うぉ〜」という喜びの声が会場に連呼して笑顔が溢れていました。私たち医療者、セラピストも日々の施術姿位から同じような屈曲優位の筋肉が硬くなっているので、ケアによって大きな変化を感じてくださったことと思います!
終了時はたくさんの方にご質問をいただき、帰宅後はメールに嬉しい感想を頂戴しました。
今回は私がto beで伝えているセルフケアの動画を参加者皆様の復習や患者さまへのご指導に使用できるようQRコードで添付しました(使用の場合は患者さま個人へリスク管理のもと使用すること、不特定多数の方が見れる環境で使用しないことが条件)。
是非このセミナーを活かして日常の治療にも活かしていただきたいと思います✨
そして今学会で私は運営スタッフとしても微力ながら関わらせていただきました。
1日目講堂で司会進行をされた杏林大学保健学部看護学科成人・高齢者看護学教授中島恵美子先生のサポートをさせていただきました。終始二人でヒヤヒヤドキドキ冷や汗をかきながら滞りなく会が進むよう進めてまいりました。要所要所で中島先生が何度も機転を利かせてくださり調整、その姿はとても頼もしくいろいろと学ばせていただきました。先生、本当にお疲れ様でした。
私のハンズオンセミナーもお手伝い、ご参加くださり心から感謝しております。こういう素敵な出逢いがあることも学会で得られるありがたいこと。心から感謝申し上げます。
佐藤先生をはじめ先生を支える皆様方とご一緒させていただき、とても充実した2日間に心より感謝申し上げます。
帰り道、横浜の街はピンクにライトアップされていて、達成感と温かい気持ちで帰路につきました🩷
10月はピンクリボン月間。皆で乳がんの早期発見・早期治療の大切さを啓発してまいります。
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